身内に不幸があった際に、葬儀に参列できなかった方から弔電をいただくことがあるかと思います。
その際にどのようにお礼をすればいいのかお悩みの方も多いかと思います。
ここでは弔電のお礼についてのマナーや、お礼状の書き方などについてご紹介します。
お礼の伝えかた
現在ではお礼状を送ることが一般的ですが、お礼は直接相手のご自宅に伺うことが本来の形式です。
お礼状も略式になりますので、メールやメッセージアプリなどでのお礼は避けましょう。
親しい間柄であれば、電話でお礼を伝える方もいらっしゃいますが、その場合には改めてお会いした時にお礼を伝えるようにしましょう。
お礼状を送る期間
お礼状には弔電をいただいたお礼を伝える以外にも、葬儀が無事終了したことを伝える意味合いがあります。
お礼状は四十九日法要を待たずに、葬儀を終えてから2週間以内に送るのが一般的です。
葬儀の後は遺品整理などで忙しいと思いますが、無理のない範囲でなるべく早く送りましょう。
お礼の品
基本的に、弔電のお礼の品を送る必要はありません。
ただし、弔電と併せて香典や、供物、供花などをいただいた場合は、別途お香典返しを送るのが一般的です。
その場合、いただいた香典額や供花の価格の3分の1から半額が目安となります。
価格がわからない場合は、葬儀の担当者に確認してみるとよいでしょう。
お礼状の種類
お礼状は、はがきよりも手紙の方がより丁寧ですが、はがきでも問題ありません。
はがきの場合は印刷した文面でも構いませんが、手書きのほうがより丁寧です。
○手紙
便箋は白かグレーの無地を使用する
封筒は白無地でフォーマルなものを選ぶ
切手は落ち着いたデザインのものを選ぶ
○はがき
はがきはデザインが付いていない無地を使用する
日本郵便から販売されている胡蝶蘭をデザインしたはがきがおすすめです
市販のはがきを使用する場合は、菊の花がデザインされた弔事用の切手がおすすめです
お礼状の書き方
お礼状を受け取ったことがない方は、どのような内容を書けば良いかわからない方もいらっしゃるかと思います。
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お礼状を受け取ったことがない方は、どのような内容を書けば良いかわからない方もいらっしゃるかと思います。
弔電のお礼状はお葬式に参列いただいた方に渡す会葬礼状や、香典返しに添える礼状とは別のものとなりますので、お礼状の文章は別に用意しましょう。
【書き方の基本マナー】
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基本的に縦書きで書く
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葬儀が滞りなく終わったという意味で、文章が途切れないよう句読点(、。)は使用しない
故人の名前
故人の名前は「亡き○○」または「故○○葬儀」と記載します。
「亡父○○儀」と記載する場合もあります。
弔電のお礼
弔電や供物など送ってくださったお礼を伝えます。
故人との生前の親交について感謝の気持ちを添えるとよいでしょう。
葬儀が無事終了したことを報告
葬儀が滞りなく終えたことを伝えます。
略式のお礼であることをお詫び
直接お会いしてお礼を伝えることが本来の形式であるため、はがきや手紙を送る際は「略儀」であることを必ず書き添えましょう。
日付と差出人
差出人の名前と、お礼状を書いた日付を入れます。
差出人は代表として喪主の名前を書きます。
必要に応じて親族名や”親族一同”と記載します。